研修も最終盤

2ヶ月間続いたシステム構築実習が終了しました。
何も分からない状況からスタートしたこの実習。
卒業して間もない新人が、分からないことだらけで
いきなり仮想顧客を相手にヒアリングを行い、
問題点を仮説し、あたりをつけてははずし、あたりをつけてははずしを繰り返し、
問題点を洗い出し、その改善策としてシステムを構築する。
そんな食べ応えたっぷりの実習がとうとう終わった。

正直、できないこと、分からないことだらけで
完成したシステムには、不満が一杯だ。
使えない。使えない。

しかし、この実習の目的を考えると成功だったと
私は感じている。
なぜなら、うまくいかない経験をできたからだ。
うまくいかなかったのは、なぜかを考えることができたからだ。
このうまくいかなかったという経験。
そして、その理由を考える機会。

研修の期間や学生時代は、失敗が許されるわけで、
そんな失敗の機会をたくさん得ることができてきた。

しかし、研修が終了したらその機会は少ない。
なぜなら、ビジネスにおいては、成功は必須であるからである。
経験豊かなプロジェクトリーダーが、失敗する前に手を打つ。
自分自身も、失敗は絶対に避ける。
それこそ寿命を切り取って、プライベートを切り取って、
絶対に失敗を避ける。

一杯一杯になることは目に見えている。
そんな成功の中で自分の犯した失敗として現れない失敗の真因を分析しなければならない。

ようするに、成功を収めながら、その成功の中にある小さな失敗を分析しなければならないのだ。一杯一杯の状況で。

今回のシステム構築実習のようなあからさまな失敗はない。
そして、さらに一杯一杯である。
そんななかで分析をするのはとても難しいだろう。
しかし、それをできるようにならなければならない。

研修は、残り2週間。自己のスキル全般の底上げとともに、
考え分析する力を特に伸ばしていきたい。